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介護業界の離職率が高い主な原因とは?

介護業界の離職率は、毎年10%から20%程度です。年によって差はありますが、割と高い数値になっているのが見て取れます。しかし、だからといって介護業界が働きにくい業界かといえば少し違います。離職をするのにも様々な理由があって、一つ一つ見ていけば、介護業界が働きにくいわけではないことが理解できます。
まず一番最初に考えておくべきなのは、介護の世界は女性割合が非常に高いということでしょう。大抵の施設で半数以上が女性です。割合が高いところなら、80%以上が女性になることもあるでしょう。やはり、女性が多いとそれだけ離職をする確率は高く出てしまいます。なぜなら結婚や出産、育児といったタイミングで一部の人が退職を選択してしまうからです。男性ならこうしたタイミングでも退職をすることがあまりないのですが、女性の場合はかなりの確率で退職を選んでしまいます。ですから、女性割合が高い場所ほど離職率も高く出てしまうわけです。
もちろんこうした理由で辞める場合には、仕事が嫌になったというわけではありません。どんな職場であっても、女性が多いなら離職をする人数はどうしても増えてしまうわけです。さらにいえば、介護の世界は転職がしやすい業界としても有名です。辞めてしまったとしてもまたすぐに職場復帰ができるので、気軽に辞める人が多くなっています。決して、待遇が悪いとか仕事が辛いということではないのが、こうした点からも理解できます。